“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)では、徳川家3代家光(堀田真由)と万里小路有功(福士蒼汰)編の放送が2023年1月10日から始まりました。
それに伴い、2023年1月21日には「土曜にスターがやってきた」に堀田真由さんと福士蒼汰さんが出演。
大奥の撮影の舞台裏エピソードを明かしました。
今回は知っておくと「大奥」を見るのがもっと楽しくなる!大奥の裏話をまとめました。
家光が扇子で有功を叩くシーンの裏話
3代将軍家光(堀田真由)と万里小路有功(福士蒼汰)の2人の印象的なシーンとして、家光から「お万」と名づけられ、素直に頷かない有功を、家光が扇子で激しく叩くシーンがありました。
このシーンは福士さんと堀田さんが相談しながら作り上げたシーンだったということで、
福士蒼汰:「このシーンは原作を読んでいてもすごく重要なシーンだなと自覚していたので、やっぱり迷いはあっちゃダメだと思って。2人で絶対これが良いと思う、いいものを作りたいねって話し合ってやりましたね」
と語っていました。
堀田真由:「普通に自分ではやっているつもりでも、絵的にはただ叩いているだけで、か弱く見えちゃうなって話になった時に、福士さんのほうから“扇子があるから、クイッて顎をあげてみる”とか、“途中でリズムを変えてみたらどう?”って言ってくださって、すごく助けられました」
福士蒼汰:「リズムができると感情にも乗りやすくなるし、一辺倒にならないで済むかなと思って…」
と、扇子で叩くだけでなく、有功の顎をクッと持ち上げるシーンは、福士さんのアイデアだったそう。
この家光と有功の初対面のシーンは、物語の始まりでもあり、大奥のルールの始まりである重要なシーン。
「いいシーンになったよね」と2人で笑い合っていたのが素敵でした。
堀田真由さんが原作者よしながふみにかけられた言葉
「原作者のよしながさんと会う機会はありましたか?」という質問に、「現場でお会いしました」と答えた堀田真由さん。
よしながさんから「すごく難しい役だよね、でも楽しくない?」と声をかけられたということで、「楽しいです」しか返せなかったと明かしていました。
はじめはすごく感情的になりやすい女の子という印象だった家光も、2話、3話と進むにつれて、出生や過去が明かされ、有功と心を通わせるうちに変化していく役どころに、堀田さん自身も難しさを感じながら演じていたようです。
有功が木刀を1000回振るシーンの裏話
自身の生き方を認めてもらうために、万里小路有功(福士蒼汰)が木刀を1000回振るというシーンでは、実際1000は振らなかったが、振り慣れていない役柄を演じつつ、かなりの回数やったそうで、とても疲弊したシーンでもあったそうです。
村瀬正資役を演じている岡山天音さんから、所作がとても綺麗だと言われた福士蒼汰さんは、居合いをやっていることを明かしていました。
岡田准一さんに「刀やりたいんですけど」と相談してみたところ「居合い」を教えてもらい、同じ道場に通っているんだとか。
木刀のシーンの撮影の合間にも、居合いの型を練習している姿が撮られていました。
型にも色々とあるようで、武術は岡田准一さんに教わり、見せるタイプのエンターテインメントのような型は早乙女太一さんに教わっているそうです。
家光が扇子を折るシーンの裏話
小道具を壊していくシーンは、俳優にとって緊張感とか、後戻りできないというスレスレの気持ちがあるんだとか。
気合が入りすぎていたのか、段取りの時点から、扇子を折ってしまってたと明かした堀田真由さん。
「じゃあ結構(扇子)用意してくれてた?」と聞かれると、「それが無くて…」と、数少ない小道具の扇子を折りまくったことで、「美術部さんも青ざめてました」と語っていました。
なので、リハでは「これを割ってくれ」とお箸を渡されてしまったそうですよww
順撮りじゃないことの大変さ
家光は、有功と初めて出会うシーンから、徳川家のトップとなる将軍となり、母になるシーンまで、かなり変化の大きな役柄になっています。
さらに物語どおりに撮影していく順撮りでは無かったことで、気持ちの作り方や撮影にすごく大変さを感じたんだとか。
堀田真由さんのクランクインは5話のシーンからだったということで、撮影の始まりは、幕府のトップでもあり、母にもなっているシーンから。
扇子の折るシーンなんかは、かなりシーンが進んでから撮影したものだったそうです。
バラバラに飛んで撮るのは相当に大変だったと思いますが、それすら感じさせない俳優さん方というのは本当にすごいですね…
春日局が死ぬシーンの裏話
まだ放送されていませんが、春日局演じる斉藤由貴さんが死に、家光が春日局の死に顔を見に来るシーンがあるそうです。
そこで斉藤由貴さんは、死ぬ演技をしながら寝てしまったというから驚き!
斉藤由貴:「辛いんですよ、死んでるのって」
「人が死んでるのって楽なのかなって思ってたんですけど、死んでる役って緊張するし、疲れる」
死んでいる役の大変さを感じたという斎藤さん。
斉藤由貴:「長いこと死んでるうちに眠りに入ったらしい」
と、死んでいる演技をしている際に、そのまま眠ってしまったことを明かしました。
さらに、
斉藤由貴:「あ、いけないと思って、無意識に目を開けてしまった」
と、死んでいるにも関わらず、突然目が開き生き返り、堀田さんと目があったんだとか。
しかし斎藤さんは何事もなかったかのように目を閉じ、死んでいるフリを続けたそうです。
「カット!」と声がかかると、堀田さんは「斎藤さん、目が開いてました〜」と焦り驚いた様子で声をかけ、斎藤さんは「ごめんなさい〜」と謝ったんだとか。
しかもこれ、リハではなく本番中の出来事だったらしく、そのままオッケーだったので、もしかするとよく見ると斎藤さんが途中で目を開け、堀田さんがかすかに反応している姿が見られるかもしれませんね。
本番中に生き返った斎藤さん。これには堀田さんもビックリですね…笑
福士さんもそのシーンにいたそうで、斎藤さんのことは見ていなかったんですが、「フゴッ」という斎藤さんのいびき(?)は聞こえたようで、完全に寝ていた斎藤さんには気づいていたと語っていました。
若紫役の猫のキララちゃん
大奥の家光(堀田真由)と万里小路有功(福士蒼汰)編では、「若紫」という名をつけられ、2人の関係を深めていくキッカケにもなる白い猫が登場します。
若紫役の猫ちゃんは、キララちゃんという名前。
撮影現場では、みんなで愛でで癒やされていたんだそう。
しかし、村瀬正資役の岡山天音さんは近づかず触らなかったらしく、その理由は目立ちたくなかったから。
キララちゃんを抱っこするとみんなの視線が集まるので、岡山さんは触らなかったようです。
生後3〜4ヶ月で、今回の大奥に出演したキララちゃん。
この大奥での若紫役がデビュー作なんだそうですよ。
ずっとじっとしていることが多く、どこかに行ったりしないので良い演技力を発揮していたと福士さんも絶賛でした。
今後の活躍も期待ですね。
ドラマ10大奥【家光✕有功編】知っておくと面白い舞台裏話まとめ
2023年1月10日から始まったドラマ10大奥【家光✕有功編】。
演じている俳優さんたちしか知らない裏話というのを聞くと、ますます本編の放送が楽しみになりますね。
特に春日局の死んでしまうシーンは、斉藤由貴さんの寝てしまっていたという話がかなり印象的。
よくよく見ると、斎藤さんが生き返った(?)シーンも分かるかもしれません。
今後の放送も楽しみですね♡