2023年1月14日から放送が開始し、3月18日に最終回を迎えたドラマ「大病院占拠」。
その占拠前のストーリーとなる「大病院占拠前」the night beforeが有料動画配信サイト「Hulu」から、9話の放送後に前編、10話の最終回後に後編が放送されました。
これは大病院占拠事件が始まる前の大和耕一(菊池風磨)と、相模俊介(白洲迅)の物語。
あらすじや、感想、疑問や矛盾点を感じたシーンをまとめました。※ネタバレ注意!
【ネタバレ】大病院占拠前the night beforeあらすじ
物語の始まりは、界星堂病院を占拠する前、隠された真実をどうすれば白日のもとに晒せるのか、その手段が分からずもがいていた時の青鬼:大和耕一(菊池風磨)。
第10話で映された大和の作っていた病院占拠計画書によると、その時には病院のどこかに山城琴音の遺体が病院のどこかに隠されていることは分かっていたようでした。
大病院占拠前:前編あらすじ
大病院占拠前の物語でも山城琴音の身体は病院の中にあるのは分かっていて、でもそれをどう世間にバラまくか…
それを悩んでいるような大和の姿が映されていました。
相模は、山城琴音が亡くなった事故の資料を入手し、大和に渡しますが、その資料にホテルオシマの名前も界星堂病院の名前も記されてはいなかった…
でも琴音はあの病院にいる…どこに隠されているのか探るため、大和と相模は、病院の設計を担当した但馬に着目。
病院の設計を担当した但馬さんは、本編にも一瞬だけ登場していましたね。
※武蔵が黄鬼とドローンから逃れ、ダクトからICUにいる人質たちを発見するシーンあたり
今回の「大病院占拠前」のお話は、病院の設計を担当した但馬の「但馬設計事務所」に潜入し、病院の設計図を奪うというところからストーリーは展開していきます。
ドラマ本編に出てきた病院の設計図は、こうして手に入れられたものだったんですね。
事務所を探り、パソコン内に設計書のデータを見つけ、USBにコピーする大和と相模。
しかし、事務所の課長:安房沙織(長尾純子)が「盗難事件の話を聞きたいから今すぐ事務所に来るようにと言われた」と言いながら、
部下の羽前しずく(佐久間麻由)と、
同じく部下の磐城(松川尚瑠輝)、
警備員の根室(宮下貴浩)を
連れて入ってきてしまいます。
机の下に隠れて、息を潜めている大和と相模がなんだか可愛かったです笑
こんな感じで、2人とも高身長で足が長いので隠れきれていなかったですが。笑
なんともないことに、いたずらか…と立ち去ろうとした4人。
しかし大和がさしていたダウンロード完了の電子音が鳴り響き、誰かいるのか?と、ピンチな状態に。
大和と相模は、なんとか「窃盗事件の通報がありまして…警察の者です。」と相模の警察手帳もあり警察官になりすまし、念の為と、全員で一階の警備員室に防犯カメラを確認しに行くことになりました。
しかし、その途中でエレベーターは停止。
携帯の電波が入らない、エレベーターの上の扉も開かない、そうこうしているうちにガスが噴射され、全員眠ってしまいます。
目が覚めると課長、部下2人、警備員の4名の首には首輪が。
ボイスチェンジャーを使った謎の声は、「プレゼントは気に入っていただけましたか?あなた達の首輪にはテトロドトキシン入りの注射針が仕掛けてあります。」
※テトロドトキシンは、ふぐの毒
「生きて出たければ、この中にいる殺人犯を見つけてください」とのこと。
「制限時間は10分です、10分経っても見つからない場合は罰として誰か1人に死んでもらいます」
犯人を見つけるために話を聞く大和。
4人は意図的に集められたことで、過去に起きた事件、不審な死は無かったかと問うと、
「一人います、不審な死に方を…」と部下の羽前が語り始める。
上総多江(菊原結里)が半年前亡くなったこと、エレベーターの中で、注射器を持ったまま死んでいたことを知りました。
毒物を首に注射され、ストーカーに悩んでたということもあり他殺が疑われたが、ポケットに横領を認める遺書があったことで自殺と処理された。
多江はその日、夜11時まで残業。エレベーターに乗った1時間後、エレベータに乗ろうとした安房課長に発見された。
そこに警備員も叫び声を聞いて駆けつける。
羽前は事務所で仕事をしていて、事件の日、磐城は自宅にいたと証言。
事件の概要がわかったところで「10分経ちました、犯人は見つかりましたか?」と犯人から声が。
安房課長が「何が目的?」とカメラに向かって怒鳴りまくったところ注射されたところで、前編は終了しました。
大病院占拠前:後編あらすじ
後編では、安房課長に首輪の注射が刺され、「それでは10分後にまたお会いしましょう。早くしないと30分後には生きている人間が1人もいなくなりますよ」と犯人の声が聞こえたところからスタート。
磐城が安房課長の脈を確認したり、脈が弱くなってる、呼吸器抑制系の毒だ、時計を見る姿が映された。
1人死んだことで、犯人探しの速度も進む。
磐城が社内コンペのことで、多江先輩のことを恨んでいたと羽前を指摘し始めます。
美術館の設計プランを依頼された際、羽前のデザインが採用されると誰もが思ってたが、採用されたのは、多江のデザインだった。
羽前も恨んでたことは認めたものの、でもそれで殺したりしないと殺害を否定していました。
課長も恨んでたはずだと、多江が亡くなる少し前に離婚、その理由が多江、課長の夫と浮気していたと暴露。
その後、警備員の発言に違和感を感じた大和によって、警備員はストーカーであることが分かり、勤務が終わっても帰らず待っていたのは多江さんを待っていたからだったことが明かされます。
変態野郎!と根室に掴みかかる磐城が壁に衝突。
その音に違和感を感じたのか、エレベーターの壁を叩く風磨は、犯人が分かったという。
犯人が多江を殺した方法はエレベーターにあるトランクルームの利用でした。
狭いエレベーターには、ストレッチャーが乗らない。そんな時に活躍するのがトランクルーム。
ここに隠れていた犯人は、多江が乗ってきたタイミングでそこから出て殺害、警察の現場検証までここに隠れていたという。
磐城は2年前から救急隊員。
どうりで安房課長が倒れた時の対応が医療関係者っぽい感じだったわけです。
E.M.T.R(エマージェンシートランクルーム)の鍵を持っているやつが怪しいという磐城に、管理人に鍵をもらいに行っていたら間に合わないと鍵は統一され、救急隊が鍵を管理していることを指摘。
警備員は閉所恐怖症のため、隠れられないということで犯人が磐城に断定。
証拠があるのかと主張する磐城に、大和は
・扉の縁に指紋が残っているだろうこと
・防犯カメラには、乗っていないのに降りてくる磐城の姿があるはずなこと
を指摘した。
殺人の動機は、会社の金を盗んでいたことがバレたこと、多江のパソコンで改ざんした証拠も掴まれたこと。
殺人犯が分かったことで、エレベーターは動き1階に到着しました。
今回の事件は、安房沙織が仕組んだもので毒を刺されたのは演技、沙織は死んでなかった。
声が録音で、立てこもり、生きている人間がいなくなりますよという犯人の言葉に違和感を感じていた大和は、安房課長が犯人であることに早い段階から気づいたよう。
毒はフェイクで、課長と多江は愛し合っていた。
「突然愛する人を失った、奪われる気持ちがあなたに分かる?」と大和に語りかける安房沙織。
多江に怨みを持つ人間を調べて、3人に絞り込んだけど、犯人を特定するにはこれしかなかった。
多江を恨んでいたように噂を広めたのはナゼかという問いに、「人は仮面を被って生きている」「復讐を果たすにはもっと強い仮面が必要だった、復讐の鬼になるにはね。」
そう答えた安房課長…
この事件によって、「見つけた、真実を明らかにする手段」と青鬼:大和耕一の病院を占拠する計画が始まる。
この事件が「大病院占拠」の始まり…
【ネタバレ】大病院占拠前the night before感想
登場人物は、たったの6人。
前編16分+後編25分、合わせて41分ほどのドラマでしたが、散りばめられた小さなヒントに、ドラマ「大病院占拠」本編の断片がよぎる良い展開でした。
・ボイスチェンジャー
・睡眠ガス
・電波妨害装置
・自分の命に危機が訪れることで、真実を語る
・制限時間が課される
・「人は仮面を被って生きている」「復讐を果たすにはもっと強い仮面が必要だった、復讐の鬼になるにはね。」
これらは全て、本編内にも出てくる部分ですね。
特にメモを取りながら1人で真実を追い求める安房沙織の姿は、大和の養父:尾張耕太郎の姿を思い起こしました。
本編にあった尾張耕太郎のメモを見てみると、
実はホテルから事故現場までは、歩いて1時間以上もかかるところで、どうして夜遅くにそんなところに行ったんだというような疑問などが事細かに記されています。
安房沙織もまた多江の死に疑問を感じ、小さな違和感などを頼りに真実を追い求めていたのでしょう…
今回の「大病院占拠前」は全体的に、青鬼:大和の頭の良さがとても良くわかるお話だったんじゃないかと思います。
アプリ会社のCEOだというのも納得という印象です。
ただ大和の活躍が際立ちすぎて、相模がとてもポンコツに見えた感じがしました。
相模と大和が活躍して事件解決!というよりは完全に大和の活躍という形ですね。
【ネタバレ】大病院占拠前the night before疑問、矛盾点まとめ
全体的には面白かったhuluの独占オリジナルストーリー「大病院占拠前」ですが、なんとなく辻褄が合わない疑問点、矛盾点もあったように思います。
突然停止したエレベーター
防犯カメラからの犯人の音声は録音でした。
それはこの計画の首謀者である安房課長が一緒にエレベーターに乗っていたからですが、
エレベーターを止めたり動かしたり、そんなことが簡単にできるものでしょうか…
協力者がいるわけじゃない安房沙織。
ハッキング技術があるようにも見えませんでした。
本編では赤鬼がいたので、タブレット1つで鍵をロックしたり、エレベーターや空調を制御したりできましたが、但馬事務所は界星堂病院のようにハイテクな施設には見えません。
実際、大和も相模も簡単に事務所に侵入し、データを盗み出しているわけですし…
なんとなくハッキング技術が当たり前になっている感じに違和感を感じました。
噴出した睡眠ガス
突然停止したエレベーターから噴出された睡眠ガス。
首謀者の安房課長は、このガスを吸うことなく、呼び出した犯人候補の3人に首輪をつけなければならないわけですが、
そんなに息って止めていられるもの?
ガスが噴出してかなり早い段階で、吸ったとみられる相模は倒れ込みました。
少量でもかなりの効果がありそうです。
救急隊員をも騙す安房課長の演技がすごすぎ?
首輪の毒はフェイクで、首輪の注射が発動しさされたように演技をしていたという安房課長。
倒れた時には、脈は弱くなって、呼吸器抑制系の毒だと救急隊員の磐城に言われるわけですが、
演技で脈を弱くしたりできるタイプ…?
テトロドトキシンとは違う、仮死状態になるような薬か何か使ったのかな?とも思いましたが、
それだと自分の倒れた後の犯人探しの会話が聞こえないですよね。
「毒はフェイクですか」という大和の問いにも「そんなの入ってるわけないじゃない、そんな仕掛けを作る技術私にはないもの、全部演技よ」と答えているので、
仮死状態を作ることのできるめちゃくちゃすごい演技力をもっているみたいです…ビックリ…
相模と大和が警察官じゃないって分かってたはず?気にしないの?
最初に事務所で相模と大和が見つかり、警察の者ですと言った時、この計画の首謀者である安房課長は、相模と大和の存在に違和感を持ったはずなんじゃないかなと思います。
だって警察に通報なんてしてないから。
でもドラマ内では、普通に相模と大和が警察官として扱われ、安房課長も特に不信に思うようなシーンもなく終了していました。
但馬設計事務所なのに一切出てこない但馬さん
盗難の連絡とか通報とか、但馬設計事務所のおそらく社長である但馬さんには伝わるはず…
但馬設計事務所のお話ということで、本編にも登場していた但馬さん、出てくるかな〜っと思いきや、一切出てきませんでした。
なんとなく違和感を感じてしまったというか、さり気なく出ていたら面白かったなと思った次第です。笑
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