2022年12月2日、俳優の渡辺徹さんが11月28日に敗血症で亡くなっていたことが分かりました。
渡辺徹さんは、1961年5月12日生まれ、61歳でした。
今回は
・渡辺徹さんの死因
・手術や人工透析していた過去の病歴
についてまとめました。
渡辺徹さんの死因は敗血症
2022年12月2日、俳優の渡辺徹さんが11月28日21時01分、敗血症のため亡くなっていたことが分かりました。
渡辺徹さんは20日に発熱、腹痛等の症状で受診したところ、細菌性胃腸炎の診断を受け入院。
その後28日に敗血症で亡くなられたと、所属の文学座が公式HPで明かしています。
以下は渡辺徹さんが所属する文学座からの文章の全文です。⇩
【 訃報 】
文学座所属 渡辺徹(わたなべとおる/本名同じ)が、
11月28日21時01分敗血症のため逝去いたしました。享年61。
11月20日(日)に発熱、腹痛等の症状が出たため都内の病院に受診したところ、
細菌性胃腸炎の診断を受け直ちに入院いたしました。
その後に敗血症と診断され、加療いたしましたが回復が叶いませんでした。
生前に賜りましたご厚誼に深く感謝するとともに、ここに謹んでお知らせ申し上げます。ご家族の意向により葬儀は家族葬にて執り行い、
後日「お別れの会」を予定しております。
また、渡辺裕太さん、榊原郁恵さんの会見の場を設けますので、
自宅へのご弔問、取材などはご家族の心中をお察し頂きご遠慮くださいますよう、
切にお願い申し上げます。
詳細が決まりましたら改めてご案内申し上げます。ご供花、ご供物、お香典等はお気持ちのみでご遠慮いたします。
令和4年12月2日
文 学 座
文学座公式HPより
㈱文学座 映画放送部
ちなみに敗血症とは…
敗血症とは、生命を脅かす感染に対する生体反応です。組織障害や臓器障害をきたすため、集中治療室(ICU)での全身管理および治療が必要になります。ショックや著しい臓器障害をきたす場合は死に至る場合もあります。
敗血症.comより
早期発見および治療が極めて重要な病気であるとのことですが、敗血症では何か一つの症状や兆候が出るというようなことはなく、発症とともに様々な症状が組み合わさって出現するとのこと。
敗血症というのは感染症の結果として起こることなので、嘔吐下痢や咽頭痛などの普段よくみる感染症症状を伴うかもしれませんし、以下にあげるように様々な症状を呈します。
・悪寒とふるえ、発熱
敗血症.comより
・身体の疼痛や不快感
・冷たく湿潤した皮膚
・意識低下(混乱や見当識障害)
・息切れ、頻呼吸
・頻脈
普通の風邪や、胃腸炎に似た症状もあり、私のような素人などには判断が難しそうな病気ですね。
発熱した20日の前日の19日には、久しぶりに秋田を訪問していたと、渡辺徹さんが自身のブログで明かしていました。
突然の訃報と若すぎる死に、多くの驚きと悲しみが広がっています…
渡辺徹の病歴まとめ
2022年11月28日に敗血症で亡くなった渡辺徹さんですが、多くの病気と戦ってきた人生でした。
渡辺徹さんの今までの病歴についてまとめました。
渡辺徹の病歴①30歳で糖尿病
渡辺徹さんといえば、Eテレ『地球ドラマチック』のナレーションなど耳に残るあの素敵な声が印象的で、少しふくよかな優しいおじさんというようなイメージなんですが、
デビュー当時はこんなに痩せててカッコよかったんです。
しかしその後は激太り!
一番太っていた時期には体重130kg、体脂肪率は40%と、かなり太っていました。
昔から、偏った食生活と高カロリーの食べ物を大量に摂取してきたという渡辺徹さんは、当時の1日の食事回数が、なんと6回!
お酒を飲んだら必ずラーメンを食べ、肉類やてんぷらが好物で、カロリーそのものが好きだったとも、コメントしています。
何でもマヨネーズをかけて、カルピスを水で割らずに飲み、炭酸飲料を1日で9リットル消費するという、絵に描いたような暴飲暴食ぶり。
こうして1987年26歳の時に、郁恵さんと結婚した渡辺徹さんですが、30歳にして糖尿病を患うことになります。
その後は、榊原郁恵さんの手料理で日々食生活を徹底管理していくことになりました。
郁恵さんの徹底した管理のおかげもあり、1991年頃には体重130kgから90kgにまで減少したという渡辺徹さん。
しかし、すぐにリバウンドしてしまいます。
原因は、自宅で食生活を節制していても、ロケ先で好きな物をドカ食いしてしまうこと。
食生活の制限と、ロケでの暴飲暴食…
その後、体重の上下を繰り返していました。
渡辺徹の病歴②虚血性心疾患で舞台降板、バイパス手術
長年の暴飲暴食、度重なる体重の上下変動に、心臓に大きな負担がかかっていたのでしょう…
2012年、渡辺徹さんは「虚血性心疾患」(心筋梗塞や狭心症)と診断され、手術を受けることになります。
榊原郁恵さんはお父様を心筋梗塞で亡くされていたので、どれほど心配で心臓が縮む思いをしたことでしょう…
2012年の渡辺徹さんは舞台の仕事をしていたのですが、歩くのが遅くなり、階段を少し上がるだけで息を切らしていたことを明かしています。
榊原郁恵さんからは何回も、「顔色が悪いから検査をした方が良い」と言われていたそうです。
仕方ない、と近所のクリニックへ軽い気持ちで赴くと、総合病院で精密検査を勧められて、そのまま大学病院に直行。
検査により、心臓冠動脈3本の内、1本が完全に詰まり危険だった状態だったことが判明し、すぐに入院をするように伝えられました。
もし郁恵さんの助言がなく受診していなかったら…
と思うとゾッとしますね…
渡辺徹さんは、やっていた舞台を降板し、心臓のバイパス手術を受けました。
手術は完全に閉塞した冠動脈の血管を復活させるという、6時間にも及ぶ大きな手術だったということで、退院時の体重は79kgまで減少。
その後はその体重を維持されていたとのことです。
渡辺徹の病歴③糖尿病からの慢性腎不全で人工透析
2016年7月30日、デイリー新潮から渡辺徹さんが糖尿病から慢性腎不全を発症、週3回の人工透析を受けていることが報道されました。
人工透析がいつから始まったのか詳細な時期は分かりませんが、30歳の糖尿病の罹患から合併症を重ね、いつしか人工透析が必要な状態になってしまったようです。
渡辺徹の病歴④大動脈弁狭窄症
2021年4月、今度は大動脈弁狭窄(きょうさく)症と診断された渡辺徹さん。
大動脈弁狭窄症は、心臓からの血液の出口の弁が硬くなって開きにくくなり、重症になると心不全を起こし命に関わる病気です。
当時出演していた舞台の公演は全て中止。
7月の復帰会見には榊原、長男の渡辺裕太も同席し、親子3ショットを初披露しました。
会見では、
入院中に60歳の還暦を迎えたということで、裕太らから赤いパンツ3枚をプレゼントされたことを明かし、「入院中ずっと履いた。家族に見守られているって気持ちが強くなった」とうれしそうに話していた。
yahooニュースより
渡辺徹の病歴⑤コロナウイルス感染症
これは病歴とは異なるかもしれませんが、2022年2月3日のブログによると、渡辺徹さんは、妻の榊原郁恵さんとともに、コロナウイルスにも感染していたとのことでした。
京都での公演を終え帰宅後、共演した出演者の方の感染報告を聞き、自宅でPCR検査を受けたところ陽性であることが判明したそうです。
渡辺さんは基礎疾患があるので保健所からも入院の指示があったとのことで、咳が止まらない、心なしか嗅覚味覚が万全ではないような気がすると明かしていました。
2022年10月の渡辺徹激痩せ画像
大病から復活を果たし続けた渡辺徹さん。
2022年には激痩せした姿が話題となりました。
またも何か病気を患っているのではないかと心配の声もあがっていましたが、この激やせは「役作り」のためだったようです。
渡辺徹さんは、2022年10月上演の舞台「今度は愛妻家」で新宿二丁目ゲイバーのママを演じるため最盛期の130kgから57kg減の73kgにまで減量したことを明かし、「すべては妻のおかげでございます」と食事の面でも支えてくれている榊原郁恵さんに感謝もしていました。
渡辺徹さんの死因は敗血症!手術や人工透析していた病歴まとめ
2022年12月2日に報道があり、11月28日に敗血症が原因で亡くなっていたことが明かされた渡辺徹さんのお別れ会ですが、現時点では詳細は明らかにされていません。
しかし後日、息子の裕太さん、妻の榊原郁恵さんが会見を開くとのことで、最期の渡辺徹さんの姿や、お別れ会について、何か語られるのかもしれませんね。
とはいえ11月28日に亡くなられたばかり…今は無理せず、ゆっくり過ごしていただけたらなと思います。
糖尿病やそれに伴い様々な合併症を経験し、人工透析。度重なる心疾患による手術や、体重の増減…
多くの負荷がかかってきた身体で仕事をこなし、家族の時間を大切に過ごされた渡辺徹さん。
今はただご冥福をお祈りいたします。