2022年11月7日、月10ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』の第3話が放送されました。
第3話の中で、事件の被害者となった井川晴美さんの姉、井川純夏さんが登場。
被害者遺族のお姉さん役を演じた女優さんが誰なのか話題になりました。
今回は「エルピス」第3話に登場した、井川純夏役の木竜麻生(きりゅうまい)さんについて
・木竜麻生さんのプロフィールは?
・デビューのきっかけは?
・木竜麻生さんは演技が上手い?
・話題になった平野紫耀との共演CMについて
など気になる疑問をまとめました。
ドラマ「エルピス」の被害者の姉:井川純夏役は誰?
2022年11月7日放送のドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』3話で登場した被害者の姉:井川純夏さんを演じていたのが、木竜麻生さんです。
「妹が下着を売っていた」という警察からの話をどうしても信じられなかった姉。
妹と一緒に星を眺めた思い出の場所で、妹への思いをこみ上げる涙とともに吐露する姿はとても印象的でした。
亡くなった妹を想う木竜麻生さんの演技に思わず、涙してしまったという方も。
被害者遺族という役をリアルに表現した、木竜麻生さんに注目が集まっています。
木竜麻生のプロフィール
木竜麻生さんは一体どんな方なのでしょう。
ちなみに「木竜麻生」という名前は、芸名ではなく、本名だそうです。
生年月日:1994年7月1日生まれ
年齢:28歳(※2022年11月13日時点)
星座:かに座
血液型:A型
出身地:新潟県新発田市
身長:160cm
特技:新体操、食べること
特技の新体操は、小学3年の途中から、中学3年の引退までの約7年間やっていたそうです。
家族構成は、父親、母親、1つ上の兄、5つ下の弟の5人家族。
高校卒業までは新潟で過ごしていましたが、卒業後大学に進学するタイミングで上京しました。
木竜麻生のデビューのきっかけは?
木竜麻生さんのデビューは、原宿でのスカウトがきっかけです。
2008年、中学2年生(14歳)の時に、母親とたまたま訪れた原宿で現在の事務所(モノポライズ)の方から声をかけられました。
後日、車で5時間かけて事務所の社長が新潟の実家まで挨拶にきたようです。
ただ、木竜麻生さんの父親は芸能の仕事をする事務所へ警戒していたとのことで、「あんなにピリピリした父を見たのは、後にも先にも一回きりです」と木竜麻生さんは語っていました。
そんな警戒心むき出しなお父さんですが、事務所の社長に対しては、「東京に出る時に、本人にやりたい気持ちがあればお預けします」と答えていたそうです。
当時の木竜麻生さんは中学2年生。
元々新潟県内の高校に進学するつもりだったため、事務所に名前だけを置かせてもらい、ずっと待ってもらっていたような形をとりました。
時折、東京を訪れた際には事務所の方に会い、近況報告をしていたそうです。
そして、スカウトから5年後。
2013年の春、大学に進学するタイミングで上京した木竜麻生さん。
2014年、大学生(19歳)の時から、テレビCMや映画のお仕事を始めました。
テレビCMや映画の仕事をしながら、大学生の間はパン屋さんや、カフェのホールスタッフもされていたようです。
木竜麻生さんの働くカフェ⁉
ぜひ行ってみたかった…
木竜麻生は演技がうまい?
今回出演したドラマ「エルピス」でも、「演技が上手い」と評判の木竜麻生さんですが、実際のところ彼女の演技力はどうなのでしょうか?
2014年から女優としてお仕事を始めた木竜麻生さんですが、2018年に映画「菊とギロチン」で初主演を務め、同年の映画「鈴木家の嘘」を含め、多くの賞を受賞しました。
・第31回東京国際映画祭
東京ジェムストーン賞 木竜麻生
(『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』)
・第40回ヨコハマ映画祭
最優秀新人賞 木竜麻生
(『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』)
・第73回毎日映画コンクール
スポニチグランプリ新人賞 木竜麻生
(『菊とギロチン』)
・第92回キネマ旬報ベスト・テン
新人女優賞 木竜麻生(『菊とギロチン』)
・2018年度全国映連賞
女優賞 木竜麻生(『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』)
映画「菊とギロチン」
初主演を務めた映画「菊のギロチン」の主役:花菊役は、瀬々敬久監督自ら約300人の候補者の中から3ヶ月かけて選考し、木竜麻生さんが選ばれました。
監督によると「素朴な面立ちと純粋なまなざしに心惹かれた」そうです。
「菊のギロチン」の主役:花菊は大正時代に実在した女相撲の力士なのですが、木竜麻生さんはその役を演じるために、大学の相撲部に毎日通ってたそうです。
後に、「四股やてっぽうなど多くの相撲の技術を教えてもらい、たくさんけがもしたけど貴重な体験でしたね」と語っています。
主役に抜擢された木竜麻生さんですが、撮影現場では監督からゲキを飛ばされていたそう。
映画「菊とギロチン」のDVDとブルーレイには、特典映像として瀬々監督がゲキを飛ばすシーンも収められています。
木竜さんも「このままだと主役を奪われる」と言われたこともあったとか。
この時のことについて木竜麻生さんはインタビューでこのように答えています。
(監督からのゲキについて)
ありました。ギロチン社のメンバーの大次郎さん(寛一郎)との大事なやりとりのあと、そのときの感情を背負って臨まなければいけないシーンなのにそれができず、周りで起きていることを細やかに感じてくみ取ることもできていなかったときでした。ただ、必死過ぎて、その瞬間を覚えていなくて、撮影後にスタッフさんが「花菊がすごい怒られていた」と言っているのを聞いて、そういえば今の正気の自分が聞いたら、かなりショックなことを言われていたな…と思いました(笑)
監督は木竜麻生さんに「自由に動いてください」というスタンスだったので、そもそも苦戦ばかりだったそう。
300人ものオーディションを勝ち抜き、監督のゲキにも懸命に期待に応え、作り上げられた作品の中で、多くの賞を受賞した木竜麻生さん。
木竜麻生さんの演技力の評価は良いということが分かりますね。
映画「鈴木家の嘘」
映画「鈴木家の嘘」のヒロインもまた、約400人の中からオーディションを兼ねたワークショップで木竜麻生さんが選ばれ、勝ち取った役です。
面接の時点で、この映画の1番肝心なシーン(手紙を読む長廻しのシーン)を演じさせたということで、野尻監督は後に、「木竜麻生さんを選んだ決め手」について次のように語っています。
野尻:観客は、怒りの感情をむき出しにする役者の姿を目にして、「自分と同じ人がここにも居る」と感じる。
富美が悲しんだり、怒ったり、喜んだりするシーンは、間違いなく観客の共感が得られるポイントだと思っていたので、ちゃんと感情が出せるかどうかがカギになりました。
木竜さんは、まだきっと誰にも見せていない一面が爆発する瞬間を見せてくれました。
cineful『鈴木家の嘘』野尻克己監督&木竜麻生さん対談インタビューより
木竜麻生さんの感情の出し方、観客の共感を得られるリアルな表現、演技力が評価されていたということですね。
エルピスで被害者遺族の姉を演じる木竜麻生についてまとめ
ドラマ「エルピス」の第3話の中で、登場した事件の被害者となった井川晴美さんの姉、井川純夏さん。
その被害者遺族:井川純夏役を演じた女優さんは、木竜麻生さんでした。
デビューから4年で数々の賞を受賞し、オーディションの時から、監督からも大きな注目を集め、演技のうまさが評判の女優さんでした。
今後のご活躍も楽しみですね。